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【ARCALIS工場建設の歩み①】南相馬市市長インタビュー

2022年3月12日。福島県南相馬市にて、ARCALISのmRNA医薬品・ワクチン原薬製造工場の地鎮祭が行われ、地元にお住まいの方や関係者の方々をはじめ、多くの方にご参加いただきました。

私たちの建設する工場は、日本ではじめてとなるイノベーティブな事業を推進する施設であると同時に、東日本大震災で大きな被害を受けた南相馬市の産業への復興貢献という側面もあります。

今回の建設開始にあたり、南相馬市の門馬和夫市長にお時間を頂き、復興へ向かう南相馬市の現在や、ARCALISの事業への期待についてお話をうかがいました。

門馬和夫市長

インタビュアー:佐久間(人事部)

1.地鎮祭を終えて

――市長さまはじめ、色々な方々のご協力で、無事地鎮祭を行うことができました。あらためて、ありがとうございます。

「ありがとうございます。私も喜んで参加させていただきました。復興庁をはじめとする各省庁、経済界、議会の方、商工会など、あれほど多くの方が集まる地鎮祭は、今まで見た中でも最大規模でした。それだけ、地元としての期待が大きいということだと思います」

――市民の方からの声、というものは何かございますでしょうか。

「そうですね...地元の方から、ARCALISさんとお取引したいという声はございます。工事の建設だけでなく、事業そのものが30年、50年、100年規模になるということで、さまざまな形で力を合わせたいという声は頂いております」

――地の利のない私どもにとっては非常にありがたいお話です。

「工場の規模だけでなく、事業の内容もすばらしいですよね。新型コロナウイルスがある中で、将来に夢をもてる事業者さんがあるというのは地元としては大歓迎なんです。計画通りに事業を進めていただくことを期待します」

2.南相馬市の復興について

――南相馬市は、時間だけでは解決できない被害を多く受けた場所かとも思います。市長の目からみて、復興に関してどのような軸で進んでいるのか、お聞きしてよろしいでしょうか。

「地震や津波に加えて原発の被害もある中で、ただ復興する、というだけでは難しい。”創造的復興”という言い方をしておりますが、ただ雇用が元に戻るというだけでなく、日本の新たな産業の柱となるような事業が南相馬市に来て欲しいと思っています。

そのため私たちはずっと、挑戦する人や企業へサポートを行ってきました。

福島イノベーションコースト構想という、未来の主軸産業への取り組みにおいては、東日本大震災以降、南相馬市では海沿いに工業団地を整備し、その一部を福島県が設置した福島ロボットテストフィールドに提供するなど、ロボット関連の産業振興を図っているところです。

福島ロボットテストフィールド外観(公式サイトより抜粋)

また医療分野では福島県立医科大学のTRセンター(医療-産業トランスレーショナルリサーチセンター)が、浜通りに分室を設け、企業向けの研究支援を行っております。

今回、mRNA医薬品の技術をもつARCALISに来て頂けたことで、またひとつ、将来の重点産業となる新しい事業が実現したな、と感じております」

――これから力を入れていく分野というのはございますか?

「企業で働く方々が暮らしやすくなるための環境づくりについては継続して行っています。とくに子育て世帯への支援ですね。

18歳以下は医療費を無料となっているほか、令和4年度からは保育園、幼稚園、小学校、中学校まで給食費を全部無料となります。

暮らしやすい、来やすい街にすることで、南相馬全体をよくすることにも繋がるのではないかなと考えています。

また、ベンチャー企業が新製品をつくるときに使える試作品開発の支援制度などもあり、そこからベンチャーキャピタルへの紹介なども行うことで、企業の成長支援もできればと考えています」

3.ARCALISに期待すること

――今後、ARCALISにご期待されていることについて、改めてお聞かせください。

「日本の将来に先駆ける分野として、ロボット・ドローン同様、医療分野への取り組みを行いたいと思っていた中で、ここに来て頂けたことを市民あげて歓迎しています。

自分の住んでいる地域に、日本から期待されている企業の事業所があるというだけでも、地域みんなの誇りになるんです。

それに加えて、50人、100人と新たに住民が増えたり、事業のなかで地元企業との繋がりができたりすることで、南相馬市の経済の活性化にも繋がるのではないかと期待しております」

――ありがとうございました。

※※※

お話を通じて、市長の「未来の重点産業を南相馬に」という思いが伝わってきました。新産業の中心地としての南相馬市に貢献できるよう、ARCALISは今後も事業を進めて参ります。

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CMC開発(原薬・開発)マネージャー候補
CMC開発(原薬・開発)リーダー候補
CMC開発(原薬・開発)スタッフ
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CMC開発(分析)リーダー候補
CMC開発(分析)スタッフ

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