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メンバーインタビュー:「データに裏付けられた品質をお客様に届ける体制づくりを」CMC開発ヘッド:中島和幸

※注記…役職については取材当時のものです。

こんにちは。株式会社ARCALIS(アルカリス)です。

私たちARCALISの会社の雰囲気や業務の内容をより詳しく知ってもらうためのメンバーインタビュー。第7回となる今回は、ARCALISのCMC開発ヘッド・中島和幸さんに話を聞きました。

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Q1. 今までの経歴について教えてください。

前職では医薬品メーカーで工場長を直近3年間つとめ、COVID19の不活化ワクチンの製造の立ち上げなども行っておりました。さらに遡ると、組換えタンパク質やワクチンの研究開発の経験がおおよそ20年ほどあります。

不活化ワクチンとは、感染原因となるウイルスを不活化させて、ひとつの免疫源(ワクチン)として提供する方法で、昔からあるクラシカルな方法になります。不活化ワクチンはタンパク質がベースですが、mRNAはタンパク質を使っていないので、方法が全く違いますね。

工場長の業務として、製造されるワクチンの品質を保つ仕組みづくりをしており、GMP(医薬品の製造管理及び品質管理の基準)に従った製造管理や品質管理の責任者として、製造される医薬品の品質保持ができるよう力を入れていました。

Q2.これまでの業務で意識していたことはなんでしょうか?

円滑なコミュニケーションが取れるような仕組み・雰囲気づくりを大切にしていました。相談しやすい関係性になれるように自分から話しかけたり、困りごとを吸い上げてすぐに対応したり。

良好なコミュニケーションによって、組織自体も良い方向に進んでいきます。そのことを意識してマネジメントをしていましたね「上長に聞いたら解決できるんだ」と思ってもらうことを大切にしています。

Q3.ARCALISを知ったきっかけを教えてください。

工場長を勤めていた会社でも新型コロナウイルスワクチンの製造立ち上げをしていましたが、実は、mRNAのワクチンが先に世の中に出た時点では、新型コロナワクチンへの有効性や安全性にはあまり期待していませんでした。

しかしながら、ふたを開けてみると非常に高い有効性を保持しており、社会的にも急速に認知されたのはご承知の通りです。

また、ワクチン製造の観点からみても、従来のワクチン製法における、株の供給からの実際の製造期間の長さや、変異株に対する対応が難しいという課題をmRNAワクチンは解決していました。

今後のワクチン・医薬品開発において、mRNAの技術を今後避けては通れないだろうと考え、この技術を国内でなんとか使えるようにしたいと思っていたところ、偶然ARCALISの方が工場に見学に来られたのです。

日本国内でmRNAワクチンの生産・供給体制を確立しようとしている会社があるのだと聞き、興味が湧きました。

Q4.そこから入社に至った理由を教えてください。

タイミングよく、私自身も今年の3月31日に定年退職を迎えたんです。今までの会社で36年間業務を行い、しっかり貢献してきたと考えていたので、次は自分のやりたいことに腰を据えてやってみようと考え、ARCALISへの入社を決めました。

私はこれまでずっと熊本生まれ熊本育ちで、前社に残って地元を離れない選択肢もあったんですけども、あえてこの年で知らない土地で興味のあることに挑戦したいとの思いもありましたね。

Q5.社内の雰囲気はどのような印象ですか?

一番印象的だったのが、各人の自由さです。フレックスタイム制、かつコアタイムなしというのも以前の会社と全然違っていたので「これでいいの?」と最初は戸惑いました。

しかしみなさんを見ていると、一日の計画の中で、主体性・責任感を持ってしっかり業務をしておられる姿が見受けられます。真面目で一生懸命仕事をしている人が多い印象で、個々の能力が高いんだなと思いました。

ITリテラシーも高く、通常業務の中で各種サイトで色々な情報を吸い上げたり、新しいITツールをどんどん導入・共有できているのは単純にすごいなぁと感じたところです。

Q6.ヘッドとしてどのようなところに注力していきたいですか?

会社はスタートアップなので、まだまだ仕組み等は整備する必要があると感じています。

例えば、働く環境においては、もう少し情報や業務が「視える化」できると良いかなと思っています。週や一日の業務、誰がどこで何をやっているか、課題は何なのかの共有などを部屋の中で見えるようにしたいなと。

そうするとメンバーの中で「この人は今日忙しそうだな」などと分かったりしますし、他の人の仕事も理解できるようになります。情報を常に共有、説明することは、常に現状や課題をもとに改善を行える体制にもつながり、結果として強いチームになると思っています。

業務に関しては、医薬品メーカー、開発部門としてあるべき規則や、ALCOAやGMPの仕組み作りなど学んでいただいて、データの信頼性をしっかりと確保していく体勢を作るのが大切だと思います。

そのための約束ごとだったり、文書だったりのルールを今のうちに守っておくことで、成果物の品質について、データに裏付けられたものをお客様に提供できるようになります。

また、現状は親会社であるArcturus社の技術をもとに原薬開発や製薬の体制を作っているわけですが、技術導入のステップがしっかり完了しているのかを見極め、どういう技術・設備が移管されているのかを確認し、整備していく必要があります。

ゆくゆくは技術移管から自社独自の体制を整えていくのにも注力していきたいと思います。

Q7.休日の過ごし方を教えてください。

まだ千葉に引っ越してきたばかりなので、会社のメンバーに千葉のおすすめスポットを聞いたりして、いろいろ巡っています。まだ車を持ってきていないので、「電車で今週どこ行こうかな」と考えたりもしますよ。

せっかく関東にきたので、茨城や群馬などにも足を伸ばすなど、休日も充実させたいと思います。

直近で行きたいところは、会社のメンバーから推薦があった南房総ですね。お酒が飲めず、かわりに甘いものが好きなので、出先では美味しいスイーツを食べたいです。

Q8.最後に、応募を考えている、興味を持ってくれている方へのメッセージをお願いします!

mRNAというと、ワクチンに焦点があたっているんですが、実際に知れば知るほど、他にも大きな可能性・ポテンシャルがあるなと感じています。

mRNAは、細胞自身に指令を与えてさまざまなタンパク質を作らせることができるので、感染症ワクチン以外の治療薬になる可能性もあります。

クライアントからの依頼を受けてワクチンを提供していく以外にも、自社自身で、役に立ちそうなmRNAを見つけ出し、その効果を確認して、有効そうであればそのまま工場で製品として生産する……そこまでをワンストップで可能とする体制を国内の企業として実現していけたらと思います。

そんな未来に魅力を感じる方は、ぜひ弊社と思いを共にして、一緒に働いていけたらと思います。

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